レンタルコード:TTBSLT
予選て使った構築は細部は違うが同じ6匹である。
構築記事:[第2回PJCS2024予選突破 最終180位R1739]バンドリマンダ[SVダブル] - ひねもすのたり
結果
TN のたり
10勝10敗 191位 レート1505.944
○○○××××○○×
××○×○○○××○
最高レート(3戦目終了時)
最終結果
要約
バンドリ構築をいろいろ考えた結果、最終的には予選と同じ6匹で細部を変えて挑戦することにした。
各調整
バンギラス テラスタイプ:飛行
205(236)-198(204+)-130-x-120-90(68)
ドリュウズ テラスタイプ:草
185-187(252)-81(4)-x-85-154(252+)
ボーマンダ テラスタイプ:毒
201(244)-x-112(92)-131(4)-101(4)-155(164+)
イイネイヌ テラスタイプ:飛行
193(236)-198(252+)-136(4)-x-106-103(20)
アーマーガア テラスタイプ:ドラゴン
205(252)-107-143(36+)-x-133(220)-87
モロバレル テラスタイプ:水
221(252)-x-90-134(252+)-101(4)-31(個体値0)
結果は10勝10敗とWCSの権利は獲得できず悔しいが、猛者との20戦は楽しかった。
構築経緯
予選の構築
自分はダブルもマスボ級までは上げているが、どちらかというとシングル勢である。そのため、構築経緯はシングルの話から始まる。
シーズン14(1月)シングルの構築記事において、カバドリはいくつかあったが、バンドリの構築記事はバンドリ選出の選出率が低いものしか確認できなかった。自分は剣盾の竜王戦ルールでバンドリを使ったり、orasトリプルでもバンドリマンダを使ったりしていてバンドリに対して愛着があったので、シーズン15(2月)シングルはバンドリを使うことにした。このときに、バンドリといえばボーマンダということでバンドリマンダでシングルに潜っていた。
シーズン15ダブルもマスボ級まで上げようとパーティを考えていた時に、ダブルでもバンドリマンダを使ってみようと思った。この時に組んだ構築は予選の構築とほぼ同じ形である。バンドリマンダを使ってランクマに潜っていたところ、意外と勝つことができ、シーズン15は786位と最終3桁を達成することができた。そのため3月初めの第二回PJCS予選でもこの構築を使うことにした。最終3桁を目標としていたが、思ったより勝つことができ、最終180位、予選突破することができた。その時の構築は以下である。
本戦の構築
本戦もバンドリで挑戦することは予選突破後から決めており、予選で使ったバンドリ構築を改善するところから始めた。予選の時には過去の幻影を追ってボーマンダを採用したが、バンドリの相棒を改めて吟味することにした。カイリュー、サンダー(原種、ガラルの姿)、タケルライコなどさまざまな候補を出してみたが、構築はどれもまとまらなかった。最終的に、雨パと寿司を無視すればボーマンダが最適、という結論に達し、雨と寿司にあたらないことを祈りつつバンドリマンダで挑むことにした。
バンドリマンダに合わせるポケモンとして、予選と同様にイイネイヌ、アーマーガア、モロバレルを採用し、結果的には予選と同じ6匹で潜ることにした。バンドリ以外の4匹の採用理由は以下の通りである。
- 浮いており、バンドリと相性の良い耐性
- バンドリの苦手なゴリランダー、両ウーラオス、オーガポンに強い
- 威嚇に弱くない(特殊型)
- 特性が威嚇と優秀である
- 追い風でS操作ができる
イイネイヌ
アーマーガア
- 浮いており、優秀な耐性を持つ(ウーラオスやゴリランダーに強い)
- 挑発を覚える
- とんぼがえりを覚え、対面操作ができる。
- バンドリマンダと相性のいい耐性
- トリパ対策ができる
- 怒りの粉で味方を守れる
予選からの変更
各ポケモンの予選からの変更点は以下の通りである。
- 素早さ:無振り→追い風下最速オーガポン抜き
追い風下でオーガポンに対して動きを安定化させるため。
- 性格::いじっぱり→ようき
最速ハバタクカミの上を取れるように変更した。
- テラスタイプ: ステラ→草
水流連打半減、胞子や怒りの粉無効である草テラスに変更した。
X(旧Twitter)で砂パについて検索していたところ、特性すなのちからは砂ダメージ無効であるという旨のポスト(旧ツイート)を見かけた。すなかき、すながくれ、すなのちからが砂ダメージ無効という仕様は自分も知っていたが、「すなかきムーランドは砂ダメージ無効である」というところまで思考した瞬間にすなかきドリュウズも砂ダメージ無効であることに気づいた。つまり襷ドリュウズのテラスタイプが自由であることに気づき、水や飛行等も考慮したが、草テラスにした。
- 技:りゅうせいぐん→守る
りゅうせいぐんはあまり使う頻度の少ない技であったため、改善するとしたらこの技の枠だと考えた。手助けやにらみつけるなども候補に挙がったが、ボーマンダの居座り性能を高めるために守るを採用した。
イイネイヌ
- 素早さ: 無振り→追い風下最速135族抜き
追い風下で最速ハバタクカミ、パオジアンまで抜けるように変更した。
- 技:はやてがえし→れいとうパンチ
本戦には実力者しかいないため、イイネイヌのはやてがえしは知られていると考えた。はやてがえし読みの行動をされることが多くなると予想したため、化身ランドロス等意識の冷凍パンチに変更した。
アーマーガア
変更無し
- 努力値調整: HD→HB
自分が予選突破した構築を使ったYouTubeの配信を拝見していたときに、防御方面に寄せた方が良いと感じたためHBに変更した。
- 性格:穏やか→呑気
予選時は性格変更を横着してA下降補正だったが、対トリパ等を意識してS下降補正に変更した。また、HDからHBに変更したことに伴い、B上昇補正に変更した。
- テラスタイプ:毒→水
予選時はテラス変更を横着して毒テラスだったが、ランクバトルでもよく採用されている水テラスに変更した。
個体紹介
バンギラス
テラスタイプ:飛行
特性:すなおこし
性格:いじっぱり
205(236)-198(204+)-130-x-120-90(68)
S::最速110族(オーガポン)抜き
A::11n
余りH
選出率100%
持ち物は火力を高めるために拘りハチマキ。ハチマキである最大の理由は、ハチマキけたぐりがガチグマ(ヒスイ、アカツキ両方)に対して乱数1発になるため。けたぐりを採用している理由も同様である。
テラスタイプは隣のドリュウズが地震を撃てるように飛行テラス。飛行テラバーストはウーラオスやオーガポン、ゴリランダー対策にもなる。
ドリュウズ
テラスタイプ:草
特性:すなかき
性格:ようき
185-187(252)-81(4)-x-85-154(252+)
選出率100%
最速ブーストハバタクカミの上をとるために最速。
テラスタイプは水流連打半減や胞子無効を意識して草テラス。
行動保証を持たせるためにきあいのタスキを持たせた。
ドリュウズの技構成はこれが1番強いと個人的に思っている。
地震の枠には岩雪崩やテラバーストが候補になると思うが、岩雪崩を撃ちたい場面は対ペリッパー(隣にブリジュラスがいると撃ちにくい)、あるいは怯みの上振れを狙いたいときくらいであり、採用を見送った。自分がこのパーティを使う時はドリュウズにテラスをあまり切らないので、テラバーストも不採用とした。
ボーマンダ
テラスタイプ:毒
特性:いかく
性格:おくびょう
201(244)-x-112(92)-131(4)-101(4)-155(164+)
拝見したシーズン13の構築記事の調整そのまま。
選出率55%
前述のように、予選では流星群だった枠を守るに変更した。流星群を撃ちたい相手は主にタケルライコとウネルミナモだが、タケルライコはボーマンダ対面でテラスをよく切っていたことと、ウネルミナモはSブーストしている個体が多かったため流星群を採用する優先度は低いと感じた。守るを有効活用したおかげで本戦序盤では勝ちを拾うことができたのでこの変更は正解だった。
ボーマンダはオーガポンやゴリランダー、ウーラオスに有利で特殊型も可能な威嚇枠と、強い要素があるのだが、ハバタクカミやタケルライコに弱いという弱みがある。この構築ではバンドリ目線でボーマンダを採用したが、ボーマンダ側としてもバンドリは相性が良く、古くからあるバンドリマンダの美しさを感じた。
イイネイヌ
テラスタイプ:飛行
特性:ばんけん
性格:いじっぱり
193(236)-198(252+)-136(4)-x-106-103(20)
S:追い風下最速135族(ハバタクカミ、パオジアン)抜き
A:特化
余りH
選出率75%
テラスタイプ飛行である理由はドリュウズの地震をくらわないようにするためではなく、化身ランドロスの地面技を無効にするため。
どくづきではハバタクカミを一撃で落とせないので、ダストシュートを採用。致命的な外しは一度だけだったのでよく頑張ってくれたと思う。
前述のように、予選でははやてがえしだった枠を冷凍パンチに変更した。冷凍パンチのおかげで化身ランドロスやガブリアスを倒すことができたのでこの変更は正解だった。
アーマーガア
テラスタイプ:ドラゴン
特性:ミラーアーマー
性格:わんぱく
205(252)-107-143(36+)-x-133(220)-87
選出率50%
予選と全く同じ型。
とんぼがえりは対面操作や欠伸のために採用。
挑発はトリパやモロバレル意識だが、本戦ではあまり使わなかった。
モロバレル
テラスタイプ:水
特性:さいせいりょく
性格:のんき
221(252)-x-90-134(252+)-101(4)-31(個体値0)
選出率20%
バンドリマンダと相性が良いポケモン。
このポケモンを選出した試合が1勝3敗であり、モロバレルを上手く使えなかったことが敗因の1つだと思う
選出
基本選出
初手 イイネイヌ ボーマンダ
対雪、ディンラッシャ、負けん気系など
初手 イイネイヌ アーマーガア
対トリパ
バンドリとモロバレルを選出するが、もう一体や初手については相手次第。
相手によっては初手にバンドリ選出をすることもあった。
重い相手
- 手動天候パ
- 雨パ
- 寿司
- トリパ
- 上手い人が使うスタン(本戦にいる人は全員上手い)
本戦の結果
分類は適当
対スタン系(追い風系含む):2勝4敗
対晴れ(トリパ除く):2勝0敗
対雨:1勝0敗 (ブリジュラス不在、イダイトウ入り)
対雪:2勝2敗 負けの内訳は以下である。
- 初手のカイリューに2体倒された
- 寿司(雪選出されず)
対寿司: 0勝1敗(前述の雪パ)
対トリパ: 0勝2敗
対ディンルーラッシャ: 2勝0敗
対ガラルサンダーディンルー: 0勝1敗
対ガラルマタドガストドロクツキイエアルマ: 1勝0敗
対コノヨザルウガツホムラ:0勝1敗
計10勝10敗
当たらないことを祈っていた雨や寿司は2戦しか当たらず、砂パが有利である晴れや雪との対戦が一定数あり、マッチング運や環境読みは悪くなかったと思う。
レギュFにおけるバンドリ
レギュFダブルについて個人的に不思議な点が1つあり、それはバンドリの開拓が全然進まなかったことである。レギュFはいろいろなパーティがあり、天候パも晴れ、雨が活躍し、雪パは海外大会の影響もあり大流行した。しかし、その中でバンドリや砂パの活躍は確認できなかった。雪パが流行し、その対策として晴れパが増えた時期に砂パが一定数増えても良かったと思う。
採用率1位のハバタクカミに対して持ち物がブーストエナジーでも気合いの襷でも有利で、対策が厄介なタケルライコに対してもフェアリーテラス、電気テラスを考慮しても有利という強みがあり、天敵である霊獣ランドロスの使用率は他ルールと比較して低下した。さらに有利な相手である晴れパや雪パが多いという追い風もある。それでもやはり水オーガポン、両ウーラオス、ゴリランダーが重いのだろうか。自分はレギュF環境においてバンドリが刺さっていたように感じたが、実際はそうでもなかったかもしれない。
この構築はバンドリの結論構築ではないが、バンドリマンダとして見ればベストに近い形にできたと思う。残り少ないレギュFランクマでバンドリの結論を出してくれたら嬉しい。
総括
バンドリはBWからある歴史ある構築ですが、現環境では数が少なく、本戦では自分しか使ってませんでした。そのような、人とは違う構築で戦う、結果を残すというポケモン対戦の醍醐味を味わうことができました。また、この歴史あるバンドリ(マンダ)がSVレギュFでも戦えることを証明できたことが嬉しいです。
これまでの構築記事を多数参考にしたとはいえ、最終的には自分の力で組んだ構築で予選突破、本戦の実力者相手にも五分で戦うことができました。今回のこの経験は大きな自信と誇りになりました。これこそが、PJCS予選突破の報酬だと思います。
ここまでご覧いただきありがとうございました。
Special Thanks
- これまでのバンドリ使い
この構築を組むにあたって、BW以降のシングル、ダブル、トリプル、ルールを問わず多くのバンドリの構築記事を参考にしました。
- 予選突破時に公開したパーティをレンタルしてくださった方々
シーズン15と16 の使用率を見ると、ドリュウズが80位→64位、ボーマンダが103位→76位と増加していて、嬉しかったです。
- そのレンタルパーティやアレンジしたパーティで動画や配信をしてくださった方々
動きや考え方など自分とは異なる視点を得ることができました。また、海外の方も予選の構築を使った動画を出していて驚きました。
- この構築の6匹
予選突破させてくれてありがとう。
- バンドリマンダ
oras トリプルも合わせてお疲れ様。